その制作過程はディアハンターのブラッドフォード・コックスの手法を彷彿とさせる。彼はかつて、これから作ろうとするアルバムに関して、まず自分の頭の中で考えた”想像バージョン”をレコーディングしたといい、初期の楽曲数曲はそういったある種の”訓練”とともに生み出されたという。『印象III: なんとなく、パブロ(Imagining”The Life Of Pablo”)』もそれと同等に特異なものであるー極めて奇妙なアルバムでそのオリジナル作とは全く異なって聞こえるが、にもかかわらず(カニエ・)ウェストのパイオニア・スピリットはきちんと捉えている。現在、Bandcamp上でこの作品を(当たり前のことだが)聴くことはできないが、今回のリストからこの作品を外すことなど到底できなかった」